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TinyURL を利用する危険性とその解決策2009-03-23


TinyURL を利用する危険性なんていうのは、おそらく色々と論じられていると思いますが、改めて書いてみます。

大きく分けて、2つの危険性があると思われます。
まず 1 つめは、短縮 URL からはどこに飛ばされるか分からないため、変なサイトにいきなり飛ばされてしまうんじゃないかというもの。
そしてもう 1 つは、TinyURL がサービスを終了してしまった場合に、すべてのリンクが無効になってしまうというもの。

1 つめの遷移先が分からないという問題については、実は TinyURL 自身が 2 種類の解決方法を提示しています。

まず、http://tinyurl.com/XXXXXX という URL に対して、http://preview.tinyurl.com/XXXXXX という URL にアクセスするようにすれば、いきなり遷移せずプレビューが表示されるという機能があります。
自作ツールに TinyURL を仕込む際、セキュリティが不安であればこちらを利用するのがよいでしょう。

次は、http://tinyurl.com/preview.php にアクセスして、プレビュー機能を有効にするというもの。
こちらであれば、クッキーに設定が保存されるので、設定したブラウザで開く http://tinyurl.com/XXXXXX はすべてプレビューされる事になります。
個人的にはこちらを推奨したいです。

いずれの場合であってもリテラシの低い人が引っかかってしまう予防にはなってないですが、そもそも TinyURL だからといって警戒しないような層は、そのドメインがどんなものであっても警戒しないような気がするので、関係ない気がします。

もう 1 つの TinyURL が終了してしまうリスクはどうでしょうか?

これに関しては実はあまり心配ないと思っています。
仮に経営が行き詰まってこれ以上続ける事が出来ない状況になったとしても、経営層がよほど馬鹿でない限り、適切な買い手にサービスを売り渡すと考えられるからです。
現状ほど成長したサービスであれば、サービス自身の売り上げが赤字であったとしても、そのブランドや SEO 的価値を欲しがる企業はいくらでもあるでしょう。

その意味では、短縮 URL サービスを選ぶにあたっては、もっともシェアのあるサービスを選ぶのが安全だと考えられます。
シェアの低いサービスほど、終了された時にそのままデータが失われる可能性が高いからです。

さすがに、天変地異が起きて全てのデータが消えてしまうという状況になったら、短縮 URL から元の URL を取り出せないという事態も起こりえます。ですが、TinyURL ほどのサービスであればディザスタリカバリも恐らく考慮されているでしょうし、そこまで心配するならもう短縮 URL なんか使うな、っていう話なので。

そんなわけで 2 つの危険性について考察してみましたが、1 つめの対策をしっかりとしていれば、さほど心配せずに使い続けてもいいんじゃないかと思います。
逆に TinyURL の後に出てきた新興の短縮 URL サービスなんかは、2 つめの危険性があって、どんなに便利な機能があっても恒久的に表示されるリンクには使う気が起きないですね。

カテゴリ: Technology タグ: tinyurl