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Google App Engine for Java 開発環境を USB メモリで持ち歩く (2)2009-04-19


Google App Engine の Java 開発環境を USB メモリに入れてどこでも開発できる環境を作りました。
レポート第 2 弾。USB メモリ向け設定を施した Eclipse のインストールから、日本語化を行って Eclipse が起動するまで。

Eclipse のインストール

Eclipse 公式ページから、Eclipse 本体をダウンロードします。最新版である、3.4 系を使用します。
Eclipse IDE for Java Developers → ミラーサイトを選択
ダウンロードしたファイルを解凍して、USB メモリにコピーします。
U:\eclipse
ここでいったん、USB メモリ上の JRE で Eclipse が起動するかの確認をしたいと思います。
Eclipse の起動時パラメータに JRE のパスを指定する事で、任意の JRE で Eclipse を起動する事が出来るのですが、USB メモリでは困った問題が 1 つあります。
USB メモリを利用する環境によってドライブレターが異なるため、ショートカットなどが利用できないという事です。

そこで、VB Script を使用してこの問題を解決します。
以下の内容を eclipse.vbs という名前で USB メモリのルートに保存して下さい。
このスクリプトは、USB メモリを使用している環境に合わせてドライブレターを取得した上で、JRE とワークスペースを指定して Eclipse を起動します。 

Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
Set shell = CreateObject("WScript.Shell")
drive = fso.GetDriveName(WScript.ScriptFullName)
shell.CurrentDirectory = ".\eclipse"

eclipse = drive & "\eclipse\eclipse.exe"
javaw = drive & "\jdk\jre\bin\javaw.exe"
ws = drive & "\workspace"
cmd = eclipse & " -vm " & javaw & " -data " & ws

Call shell.Run(cmd, 1, False)

ここで作成した、eclipse.vbs を起動すると、USB メモリ上の JRE で Eclipse が起動するはずです。
無事に Eclipse が起動して Welcome 画面が表示されれば OK です。

Google Plugin for Eclipse のインストール

いよいよ、GAE 開発環境のインストールを行います。
起動した Eclipse 上からネットワークインストールが可能なので、下記の通り実行します。
参考) Google App Engine - Installing the Java SDK

Help → Software Updates → Available Software タブ → Add site ボタン → Location: http://dl.google.com/eclipse/plugin/3.4 入力 → OK ボタン → http://dl.google.com/eclipse/plugin/3.4 にチェック → Install ボタン → ちょっと待つ → Next ボタン → I accept ... にチェック → Finish ボタン → しばらく待つ → Yes ボタン → Eclipse 再起動

以上で、Google Plugin のインストールは完了ですが、Eclipse にはもう少しプラグインを足しておきます。
個人的には重要度の高いプラグインを導入していますが、この作業は必須でないので、好みによって飛ばしたり、別のプラグインを追加しても良いでしょう。

Eclipse の日本語化 (Pleiades)

Eclipse が起動していたらいったん落とします。
Pleiades 公式サイトより、プラグインをダウンロードして、eclipse をインストールしたフォルダ以下に展開します。

Pleiades 本体ダウンロード → 安定版 1.3.0 → pleiades_1.3.0.zip 解凍 → plugins フォルダ、features フォルダを U:\eclipse 以下にコピー

Pleiades を有効にするために U:\eclipse\eclipse.ini を編集し、最終行に下記を追加します。
-javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar

ついでなので、昨今の PC スペックに合わせて eclipse.init を多少カスタマイズしておきます。
この辺は各自の環境に合わせて、調整が必要です。

-Xms512m
-Xmx512m

Pleiades を利用する際は、その仕組み上、プラグインが追加されるたびに clean オプション付きで Eclipse を起動しなければなりません。
そのため、Pleiades にはそれを行うためのバッチファイルが同梱されていますが、USB メモリ上では上手く動作しません。

ですので、eclipse.vbs をコピーして、eclipse-clean.vbs を作成しておきます。

Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
Set shell = CreateObject("WScript.Shell")
drive = fso.GetDriveName(WScript.ScriptFullName)
shell.CurrentDirectory = ".\eclipse"

eclipse = drive & "\eclipse\eclipse.exe -clean"
javaw = drive & "\jdk\jre\bin\javaw.exe"
ws = drive & "\workspace"
cmd = eclipse & " -vm " & javaw & " -data " & ws

Call shell.Run(cmd, 1, False)

作成した eclipse-clean.vbs を使用して Eclipse を起動し、メニューなどが日本語化されていたら、Pleiades の導入は完了です。
clean 起動はかなり時間がかかるので、必要時のみ行うようにした方が良いです。
すなわち、eclipse-clean.vbs は、プラグインを追加するごとに 1 回ずつ使用するスクリプトという事です。

全角スペース、タブの可視化 (JStyle)

Eclipse が起動していたらいったん落とします。
JStype 公式サイトより、プラグインをダウンロードして、eclipse をインストールしたフォルダ以下に展開します。

ダウンロード → Eclipse 3.4.2 用 → jstyle_3.4.2.3.zip 解凍 → plugins フォルダを U:\eclipse 以下にコピー

プラグインの追加を行ったので、1 回 eclipse-clean.vbs で起動させます。
起動後は、Jstyle 推奨の設定を行っておいた方が良いでしょう。

ウィンドウ → 設定 → 一般 → 外観 → 色とフォント → 基本 → テキスト・フォント→ 変更ボタン → MS ゴシック → 標準 → 9 ポイント → OK ボタン → OK ボタン


カテゴリ: Development タグ: java gae eclipse usb